Riihimaen Lasi Pala 花瓶 (青)(高さ11cm)
Riihimaen Lasi Pala 花瓶 (青)(高さ11cm)
フィンランドのRiihimaen lasi(リーヒマエンラシ/リーヒマキガラス)で、Helena Tynell(ヘレナ・テューネル)がデザインしたPala(パラ)シリーズです。このシリーズは様々な大きさ、色があることで知られています。Palaとは英語でPieceという意味だそうで、これは少し訳しにくいのですが「一片」とか「ひとつの」といった感じでしょうか。
同じくリーヒマキガラスで活躍した女性デザイナーのNanny Still(ナニー・スティル)の作品が洗練された美しさなら、Helena Tynell(ヘレナ・テューネル)の場合は荒削りの力かも知れません。土着的でユーモラスな作品を多く残しています。このパラもわずかに歪んでいたり、エッジの部分がブツリとカットされています。少し乱暴にも見えるところに美しさが光る不思議な作品です。
内側と底にうっすらとした擦れ傷はありますが、雰囲気を壊す程度ではありません。それ以外は目に付くダメージはなく、全体的には良いビンテージコンディションです。
Riihimaen Lasi Oy (1910-1990)
Riihimaen Lasiは1910年にAatu Paavo Kolehmaisenによって、フィンランドに設立されたガラスメーカーです。設立後、数年のうちには大変知られたメーカーとなり、国内外の数々の賞を受けるほどまで成長。やがてアートグラス以外にも工業用ガラス、家庭用ガラスの生産も手がけます。1920年代から1960年代の間には他社を吸収合併し、技術革新や才能あるデザイナーにも恵まれ、フィンランド最大のガラスメーカーとなりました。
ところが、1970年代に海外から安価な製品が多く輸入され、1960年代から日常使い用ガラスの生産に重点を置いていたRiihimaenは市場に打撃を受けます。更にオイルショックが重なり、ついに1976年にアートグラスの製造を終えることにしました。Riihimaenの経営陣が親族主体であり、Iittalaを代表する他のメーカーが、プロフェッショナルな経営陣により、Kaj FranckやTapio Wirkkalaなどを擁し、アート性で差別化を図ることに活路を見出したのに対して、遅れを取ったこの経営判断の結果、ついに1990年に製造を終了しました。
商品情報
メーカー名 | Riihimaen lasi |
商品名 | Pala 花瓶 (青)(高さ11.5cm) |
サイズ(cm) | 10.5 ⅹ 10.5 ⅹ H11 |
製造年代 | 1964年- 1976年 |
デザイン | Helena Tynell(ヘレナ・テューネル) |
お買い求めにあたってのご注意
この商品は実際に使用されていた、ユーズド品です。したがいまして、どうしても使用に伴う損傷がございます。目立つような傷や汚れは商品説明欄にてできるだけご説明しますが、特に明記されていなくても小さな傷や汚れがあることもあります。ご了承ください。