Upsala-Ekeby Mari Simmulson Beata アッシュトレイ
Upsala-Ekeby Mari Simmulson Beata アッシュトレイ
スウェーデン、Upsala-Ekeby社の灰皿です。デザインは、スウェーデン国内でも熱狂的なコレクターを持つ、Mari Simmulson(マリ・シムルソン)の女性の顔をモチーフにした「Beata」シリーズの1つです。Simmulsonらしいカラフルな色彩が素焼きの上に釉薬によって描き出し、立体的で深みのある表情を作り出しています。向かって右の目の上にヒビのようなラインがありますが、製造時のものです。それ以外の状態は良く、目に付く大きなダメージはありません。以前の持ち主が滑り止めに貼ったフェルトが残っています。
Simmulsonは1949年よりUpsala-Ekeby社で働き始めました。1950年代、Upsala-Ekeby社はそれぞれのデザイナーに1000番単位の製造番号を与えましたが、Mariの番号は4000番台。ですので4000番に近いほど初期の作品となります。
ところが、こちらのBeata灰皿には裏に5008Mとあります。これは、Simmulsonの1009番目の作品、と言うことではなく、1960年代にはこのデザイナーごとの番号は廃止になったようで、5000番台は1965年の製造番号です。5008Mは1965年に9番目に作られた作品(=この製品)ということ。MとはMariのMです。この作品は1965年から1969年まで作られていました。
Mari Simmulson (1911-2000)
当時ソ連、現ロシアのペテルスブルクでエストニア人の両親の元で誕生(当時エストニアはソ連に占領)。エストニア、タリンのアートスクールで陶芸の勉強をした後、1930年代にフィンランドArabia社で実践を積み、また指導者としても活躍後、第二次世界大戦中にスウェーデンへ亡命。すぐにGustavsberg社で職を得る。1940年代後半に展示会で注目され、1949年Upsala-Ekeby社に迎えられる。カラフルな彼女の作品は人気を得、Upsala-Ekeby社でもすぐに重要なデザイナーとなった。数多くのオリジナル作品を作成したが、1972年同社の業績不振と閉鎖に伴い、同社における最後のアーティストの一人となった。
Upsala-Ekeby社 (1886-1973)
1886年に、当初はタイルとレンガのメーカーとして誕生。20世紀に入ると、次々と同業社を吸収、合併してUEグループとして大きくなりました。 1960年代から経営が悪化し1973年に閉鎖します。その後、工場は1980年代まで運営されますが、それもやがて閉鎖。その際、同グループとなっていた、Rorstrand(ロールストランド)はFinnish Warsilaに、Kosta Boda(コスタボダ)はOrrefors(オレフォス)へと渡りました。
商品情報
メーカー名 | Upsala-Ekeby |
商品名 | Beata アッシュトレイ |
サイズ(cm) | Φ19.2 x H8.7 |
製造年代 | 1965年-1969年 |
デコレートデザイン | Mari Simmulson |
お買い求めにあたってのご注意
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